韓国では、ボイスフィッシングの被害が深刻です。
日本では振り込め詐欺と言いますが、韓国ではボイスフィッシング(보이스피싱・Voice Phishing)とか、電話詐欺と言います。
再び増加するボイスフィッシング 消費者留意事項 (다시 증가하는 보이스피싱 소비자 유의사항)
以前は、だまされるのは、ほとんどが中高年でしたが、最近は20代、30代の被害が急増しています。20代、30代がだまされる手口は、例えば金融監督院から電話がかかってきて、「あなたの個人情報が流出しました。銀行の口座番号や暗証番号も流出しているので、大至急、預金を移す必要がありますから、今から言う口座に至急移してください」とか、スマホで操作をする途中で、画面が現れ、
まもなく下の番号で本人確認認証手続きがありますので 電話を必ずお取いただくようお願いします。とか、いつもの銀行アプリの画面とまったく区別がつかない、偽の画面に入力させたりします。そのため、タレントや俳優でも、だまされる人が続出しています。
被害金額は なんと 5000万ウォン (피해금액은 무려 5000만원)
有名人たちが、だまされたことをテレビで告白しました。
あまりの被害の多さに、オンライン送金というシステム自体をなくしたほうがいいのでは、という意見も出ているくらい、状況は年々深刻になっています。そして、手口も、年々、巧妙になっています。電話をかけてくるのは、以前は、中国の朝鮮族だったため、なんとなく「おかしい」と、すぐわかったのですが、最近は、不景気のため、お金のほしい韓国人が中国人にたくさん雇われ、電話をかけているため、韓国人が簡単にだまされるようになりました。不景気で仕事がなかったり、あるいは、会社をクビになった人の中で、とにかくお金になるということで、詐欺団に参加する韓国人が増えています。中には、元警察官とか、元銀行員とか、その道の専門家が参加しているため、偽の電話と区別がつきにくくなっています。そのため、ある程度の専門知識のある人ほど、かえって、だまされるということになります。また、発信先の電話番号も、例えば、実在の銀行のフリーダイヤル番号が出て、折り返し、その番号に電話すると、自動で詐欺団の電話につながるように、スマホが乗っ取られているそうです。びっくりしますが、このくらいの技術は簡単だそうです。ですので、キャッシングなどがあり、金利の負担が重い人に、銀行から、低金利のものに切り替えませんか、と電話があると、電話番号も本当だし、そこに電話すると、ちゃんと電話に出るし、ついつい信じて、だまされる。そんな事例も多いそうです。
そして、これらの詐欺団は、ほとんどがビールで有名な中国の青島に本拠地があります。マンション一棟、丸々、詐欺チームが入っていて、毎日、せっせと電話をかけているそうです。詐欺団のトップは、誰だかわかりませんが、中国政府に一定の金額が流れているのは明らかで、韓国政府が中国政府に犯人逮捕の協力を要請しても、なかなか応じてくれず、やっと応じても、形だけの捜査しかしないそうです。現地では、捜査がある時には、詐欺団のほうに、「今から捜査に行く」と警察から電話が入るそうです。中国にとって、詐欺団は、韓国から外貨を稼いでくれる、ありがたい存在なので、決して逮捕されることはないそうです。
中国という国は、韓国からは、ボイスフィッシングで、お金をだまし取り、日本からは、大量に輸出した違法ドラッグでお金を奪う、やくざのような国ですよね。
知らない人からの電話は、とにかく一度切るように、そんなキャンペーンも行われました。でも、だまされても、恥ずかしくて他人に話すことができず、何度もだまされて自殺してしまう人も出ているそうです。被害届を出している人は、実際に被害にあった人の10%にもならないだろうと言われています。天文学的な額のお金が、韓国から中国に、毎日流れています。
そのため、銀行口座の引き出し限度額を、低くしました。自分の口座でも、今では、簡単に引き出せません。物理的に対策しました。特に、新しく口座を作ると、1日に30万ウォン(約3万円)とか、極端に低く設定されます。