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韓国では、大勢の人が不動産の資格試験を目指します。

日本でも、宅建は資格試験として人気があるようですが、韓国では、今、不動産の資格試験が大人気です。韓国でも、元々、人気はあったのですが、最近、その人気がどんどん上がり、2020年の、公認仲介士(공인중개사)の試験を受験した人数は34万人3千人余りでした。合格率は、1次試験で20%、2次試験で20%程度なので、最終的に合格率は4%程度で、合格者数は13700人ほどです。日本では、毎年、20万人ほどが試験を受け、合格率15%程度なので、毎年、3万人くらいが合格しているようですね。

受験者が、34万人というのは、韓国で、去年1年間に生まれた赤ちゃんの数よりも多く、去年の高校3年生のうち、大学を受験した人数よりも多い数です。いかに、たくさんの人が不動産の資格を目指しているかわかると思います。就職で失敗した人や、転職に失敗した人、会社が潰れたり、首になった人、将来が不安な人が、今、この試験に集中しています。

韓国では、不動産は、昔から、一番確実な財テク手段と言われています。実際、なんだかんだあっても、今まで、ずっと右肩上がりで上がってきました。将来を考えて、資格を取るなら不動産と考えるのは自然です。不動産情報を基に、自らも投資できれば、一石二鳥です。もちろん、あまりに加熱する不動産市場を鎮静化させるため、歴代の大統領は、不動産取引などに、様々な規制を加えました。しかし、不動産市場が沈静化することはありませんでした。문재인(文在寅)大統領も、不動産市場を鎮静化するよう、法律を改正しました。例えば、家を貸す人より、借りる人に有利なように法律を改正したりしました。しかし、依然として不動産価格は上昇を続けています。

문재인(文在寅)大統領が「今後法律で規制をして、不動産価格を下げるようにする」と宣言をしたので、その言葉を信じて、不動産投資をしなかった人もいますが、結果は、依然として上がり続けています。大統領の言葉を信じた人が損をし、信じなかった人が得をしました。それが韓国です。そんな不動産政策に対する国民の不満も大統領の支持率に影響しています。

不動産市場が過熱し続けるように、不動産の資格試験も過熱を続けています。不動産試験がどれだけ難しいのか、ある新聞記者が試験対策を行う学院に通い実際に受けてみましたが、1次試験も通らなかったそうです。競争率が上がり、受験生のレベルが上がっているため、仕事の合間の勉強程度では、まったく歯が立たなくなっています。

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