日本と違う韓国の文化を韓国人の視点で紹介します。

目次
- ○ 韓国では、あかすりの店で、女性が男性のあかすりをすることはありません。
- ・日本でアカスリに行くと、男性に対しても女性がアカスリをするので韓国人はびっくりします。
- ・韓国では、女性のアカスリは女性が、男性のアカスリは男性がします。
- ・また、日本で銭湯とか温泉とかへ行くと、男湯のそうじに女性が入るので、これもびっくりします。
- ○ 家族や親戚以外から、服のお下がりをもらうことはしません。
- ・韓国では、どの住宅街でも、緑の大きなポストのようなものが、あちこちに置いてあります。
- ・韓国人は、他人の着た服をもらって着るのは乞食がすることだと考え、一般の人は絶対にしません。
- ・しかし、このような習慣は無駄を生むだけです。また、最近は不景気で、経済的に苦しい家庭も多いです。
- ・このような文化の違いで、日本に住んでいる韓国人の家庭では子供が意味もなく怒られることがあります。
- ○ 怒っている相手には、とりあえず謝ることも多いです。
- ・怒りで頭に血が上っている人は冷静に考えることができませんよね。
- ・とりあえず自分が謝る、そんなことも少なくありません。
- ・外国人には、理解がむずかしいかもしれませんが、韓国人同士なら、本当に謝っているのか、とりあえず、その場をしのぐためなのかは、見ればすぐわかります。
- ○ 重大な間違いに対する謝罪は、ひざまずいて謝罪します。
- ・最近は、短く簡単に「ひざ謝罪(무릎사죄)」 ということが多くなっています。
- ・ひざ謝罪 は、ドラマでも時々出てきます。
- ・感覚的には、日本の土下座に近いですが、土下座のように頭を地面につけません。
- ・日本の土下座のかっこうは、目上の人への最上級のあいさつです。
- ・また、韓国では、難しいことをお願いする時も、ひざまずいてお願いします。
- ○ 親しくなったら自分の家に招待します。
- ・でも、日本では、日本人に自分の家に招待されたことはありません。
- ○ 刑務所から出てきた人には豆腐を食べさせます。
- ・韓国では、何か悪いことをして刑務所に入った人が刑務所から出てきたら、まず豆腐を食べさせます。
- ・警察の留置場に入って出てきても、豆腐を食べさせます。
- ・「豆腐を食べる」の意味がわからないと、会話の意味がわからないこともあります。
- ○ 韓国では、持っている家や車で判断されます。
- ・韓国では、外見で、その人の生活レベルは、だいたいわかります。
- ・ですから、車がない男性は、結婚したくても、相手の親に「車も持てない奴」と猛反対されます。
- ・これは、韓国の企業で働く30代の日本人男性の話なのですが、
- ・日本では高級スポーツカーに乗っているのは50歳以上のおじさんか、おじいさんばかりですよね。
- ・最近、韓国では、高級外車の輸入が増え続けています。
- ・また、お金があるのに貧乏人の格好をする人もいません。
- ・ロッテグループの創設者である会長は、この前亡くなりましたが、在日の韓国人です。
- ・韓国人は、たとえリゾート地でも、自分のレベルは崩しません。
- ○ 韓国では、金のネックレスをしている男性が多いです。
韓国では、あかすりの店で、女性が男性のあかすりをすることはありません。
日本でアカスリに行くと、男性に対しても女性がアカスリをするので韓国人はびっくりします。
男性に対して女性が何かするのは、別の意味というか別の店です。
韓国では、女性のアカスリは女性が、男性のアカスリは男性がします。
また、日本で銭湯とか温泉とかへ行くと、男湯のそうじに女性が入るので、これもびっくりします。
韓国ではありえないことです。文化の違いだと思いますが、日本も最近は外国人が増えていて、男性トイレの掃除に女性が入ることに対して批判などもありますよね。これからは、ある程度、国際感覚に合わせる必要があるのではないかと思いますが。
家族や親戚以外から、服のお下がりをもらうことはしません。
韓国では、どの住宅街でも、緑の大きなポストのようなものが、あちこちに置いてあります。
これは、着なくなった服を障害者施設に寄付するためのポストです。服は再利用され、その収益が障害者施設の給食費になります。ポストにもそのことが書いてあります。
韓国人は、他人の着た服をもらって着るのは乞食がすることだと考え、一般の人は絶対にしません。
家族の間ではもちろんしますが、他人とはありえません。ですから、日本のようなリサイクルショップ(古着店)は、ブランド品でなければ存在しませんし、幼稚園で着なくなった服を再利用するバザーもありません。韓国で「服の再利用」と言えば、一般的に障害者施設だけです。
しかし、このような習慣は無駄を生むだけです。また、最近は不景気で、経済的に苦しい家庭も多いです。
そのため、地方の自治体などでは『制服お下がり運動(교복 물려 입기 운동)』が行われたりしています。制服の値段が上がったこともあります。着なくなった制服をもらって来てクリーニングして売ります。
ただ『制服お下がり運動』を行うのは、低所得者層の多く住む工場都市などです。そして、行政がリサイクルを主導しなければ古着のリサイクルが成立しないのが韓国の実情です。
このような文化の違いで、日本に住んでいる韓国人の家庭では子供が意味もなく怒られることがあります。
子供が、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんから、着なくなったお下がりをもらって来ると、韓国人の親は「そんな乞食みたいなことをするんじゃない!すぐに返してきなさい」と激怒します。日本で育った子供は、ほめられこそすれ、悪いことはしていませんから、どうして母親がそんなに怒るかわからないので反論します。そうすると親はもっと怒って、結局、子供は泣く泣く返しに行く、そんな話を何度か聞いたことがあります。
怒っている相手には、とりあえず謝ることも多いです。
韓国ドラマを見ておわかりだと思いますが、韓国人は、よく大声で怒ります。夫婦喧嘩でも、家族同士の喧嘩でもそうですが、
怒りで頭に血が上っている人は冷静に考えることができませんよね。
怒鳴られている相手のほうも、あの人は、今は興奮して何も考えられなくなっているけど、あとで冷静になって考えれば、すぐわかるはずだ、そう思った時は、
とりあえず自分が謝る、そんなことも少なくありません。
人というのは、いくら頭に血が上っていて言いたいことがたくさんあっても、相手が全面的に謝ったら何も言えなくなりますし、落ち着き始めます。そして、しばらくして、本当に落ち着いてきたら、冷静に考えて判断がつきます。自分が悪かった部分にも気が付きます。興奮して冷静に判断できなくなっている相手には、とりあえず全面的に謝って、落ち着いて冷静になるのを待つ。韓国には、そんな文化があります。
外国人には、理解がむずかしいかもしれませんが、韓国人同士なら、本当に謝っているのか、とりあえず、その場をしのぐためなのかは、見ればすぐわかります。
重大な間違いに対する謝罪は、ひざまずいて謝罪します。
何か重大な間違いをしてしまった時、心から謝罪する気持ちを表す一番重い謝罪の仕方は、ひざまずいて謝罪することです。
最近は、短く簡単に「ひざ謝罪(무릎사죄)」 ということが多くなっています。
百貨店店員 ひざまずいて謝罪 カプチル論難(モンスタークレーマーに非難)
日本で言うと、モンスタークレーマーがデパートの店員に土下座させた感じです。
ひざ謝罪 は、ドラマでも時々出てきます。
正座の姿勢と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。
感覚的には、日本の土下座に近いですが、土下座のように頭を地面につけません。
日本の土下座のかっこうは、目上の人への最上級のあいさつです。
大きいあいさつ(큰절・クンジョル)と言います。
上の写真よりも、もっとしっかり頭を床につけると、もっと丁寧なあいさつです。
結婚式では、新郎が新婦の両親に、この「大きいあいさつ(큰절・クンジョル)」をします。
また、韓国では、難しいことをお願いする時も、ひざまずいてお願いします。
こんなお願いポーズも、ドラマで見られます。
プロポーズも、ひざまずいてするのが典型的なポーズですよね。
親しくなったら自分の家に招待します。
韓国人だけでなく、どの国の人でも、ある程度親しくなると自分の家に招待します。アメリカにいる時もいろいろな国の人に招待されました。
でも、日本では、日本人に自分の家に招待されたことはありません。
家が狭いとか、理由はいろいろあるのでしょうけど、それは、外国人にはとても寂しく感じられることです。自分の家に招待することも、大切な「おもてなし」だと思うのですが。
刑務所から出てきた人には豆腐を食べさせます。
韓国では、何か悪いことをして刑務所に入った人が刑務所から出てきたら、まず豆腐を食べさせます。
豆腐は白いです。白い豆腐できれいになってほしい、もう悪いことはしないように、二度と黒く染まらないように、そんな気持ちで豆腐を食べさせます。
警察の留置場に入って出てきても、豆腐を食べさせます。
韓国のドラマや映画には、そんなシーンが時々あります。
「豆腐を食べる」の意味がわからないと、会話の意味がわからないこともあります。
「自由な手で豆腐を召し上がってください」
「監獄(刑務所)に行ってはいない」
韓国では、持っている家や車で判断されます。
その人の生活レベルはすぐわかります。
韓国では、外見で、その人の生活レベルは、だいたいわかります。
もちろん少しくらいは無理するかもしれませんが、車、家、持ち物、等々、すべてを無理するのは不可能なことです。
ですから、車がない男性は、結婚したくても、相手の親に「車も持てない奴」と猛反対されます。
韓国では、車を見れば、その人の能力(財力?)がだいたいわかります。
これは、韓国の企業で働く30代の日本人男性の話なのですが、
彼は独身でお酒が好きで、会社帰りには、毎日のように一杯飲んでいました。そして、週末は家でゴロゴロするだけなので、車は持っていませんでした。お金はあるから、車を買おうと思えば買えましたが、彼は必要性を感じないので買いませんでした。しかし、周囲の韓国人から「その年なら、ある程度の車に乗るべきだ」としきりに勧められて、かなり困っていました。彼は「休みの日は家にいるし、ソウル市内は地下鉄もバスも便利だし、第一、毎日のように夜はお酒飲むから必要ないよ。飲んだらタクシーで帰るけど、韓国はタクシー代も安いじゃない」と言うのですが「お酒を飲む時は代理運転(代行運転)を利用すればいいじゃないか」「車は必要だ」「車で通勤したほうがいい」と会う人会う人に言われると言っていました。韓国人としては親切心で言っているのですが、いろいろ言われるのが面倒だから、車を買おうかと本気で悩んでいました。
日本では高級スポーツカーに乗っているのは50歳以上のおじさんか、おじいさんばかりですよね。
はじめは、びっくりしました。韓国では高級スポーツカーと言えば若者の乗る車です。もちろん、自分のお金ではなく親の財力で買ってますけど。親がお金持ちなら、韓国では、皆、高級車に乗ってます。
最近、韓国では、高級外車の輸入が増え続けています。
以前だったら国産車に乗るような人たちが、どんどん外車に乗るようになったため、差別化を図るため、お金持ちたちは、ますます値段の高い高級車に乗るようになりました。そのため、排気量4000CC以上のロールスロイスなど、最高級車の輸入がますます増えています。韓国は、全体的に、一段階ずつレベルアップした感じです。
また、お金があるのに貧乏人の格好をする人もいません。
それでは、人々に低く見られてプライドが傷つくだけです。日本だと、例えば「韓国語教室ハングルちゃん」の入っているビルの大家さん、本当は家賃収入だけでも相当お金があるはずなのに、見た感じは、どう見ても普通以下のおじさんにしか見えなかったり、そんなことがたくさんあります。
ロッテグループの創設者である会長は、この前亡くなりましたが、在日の韓国人です。
ある日、韓国のロッテグループの本社の前で、警備員が厳重に警備しているため、通りがかった人たちが「これはロッテの会長が来るに違いない」と考えて大勢の人が立ち止まって待っていました。しかし、会長は、一般人に全く気づかれずに建物に入りました。
理由は服装です。金持ちっぽくない、作業服のような服を着ていたため、誰も、その人をロッテの会長だと思わず、気にもとめなかったからです。
韓国人の会長だったら、ありえないことです。
韓国人は、たとえリゾート地でも、自分のレベルは崩しません。
ハワイでもグアムでも、日本人はラフな格好で歩いているのに、韓国人がそうじゃないことは、見ればすぐにわかりますよね。