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韓国の暮らし(09)【余暇・宗教・映画・ペット・鳥】

映画好きの韓国人を、データを基に、韓国人視点で紹介します。

最近のカップル席は、どんどんゴージャスになっています。

中には、カップル席だけの、カップル専用のシアターもあります。


 

目次

韓国人は映画が大好きです。

韓国人に「趣味は何ですか」と聞いたら、2人に1人は「映画」と答えるはずです。
デートでも映画は定番です。「映画はあんまり好きじゃないですから」なんて言ったら、恋人も友達もできません。話題の映画を見てないのは、韓国では変人になります。
私も映画が大好きです

日本では映画があまり人気がないので、びっくりしました。

例えば、

世界的大ヒットのディズニー映画『アナと雪の女王2』

私は、日本で公開3日目に見たのですが、映画館はがらがらでした。日曜の夜だったからかもしれませんが、あまりに人がいなくて、びっくりしました。それでも、最終的には観客数1000万人を超える大ヒットを記録しましたが、

韓国では、歴代6位の観客数1350万人を記録しています。
日本は人口が1億2800万人で、韓国は人口5000万人弱です。韓国の人口は日本の40%弱しかいません。単純計算で、赤ちゃんからお年寄りまで含めた全人口の

韓国では27%、日本では8%が映画館に行った計算です。

韓国では、どれだけみんなが話題の映画を見に行くかわかると思います。

歴代最高の観客動員映画は『ミョンラン(명량・鳴梁)』という「壬辰倭乱」を扱った映画です。

「壬辰倭乱」、つまり16世紀の豊臣秀吉侵略軍を打ち負かした話です。

最終的に1761万人が映画館でこの映画を見ました。

2014年の夏に公開され、韓国の全人口5000万人の35%以上が見た計算です。

しかし、この映画は15歳以上観覧可能な映画ですし、お年寄りも映画館にはあまり行きませんから、実際には、お年寄りや子供を除いた、20代から40代の、ほぼすべての韓国人が映画館に行った計算になります。

日本記録は、2020年に公開された『鬼滅の刃 無限列車編』の2900万人です。

全日本人の22%以上が、映画館に見に行った計算です。
第2位が『千と千尋の神隠し』です。日本の人気映画はアニメですね。

韓国人は、1人当たり、年に、約4.12回、映画館に映画を見に行きます。

国家別1人当たり年間映画観覧回数

日本では、1人当たり約1.2回ですから、

韓国人は日本人の約3.5倍、映画館で映画を見ている計算になります。

2020年に『パラサイト(기생충・寄生虫)』が、アカデミー賞の作品賞など、よっつを受賞しました

この映画は、韓国内でも観覧客数1000万人を超える大ヒット作品でした。
このような、アカデミー賞を受賞する作品が韓国で生まれる背景には、

映画に対する国民的情熱があると思います。

そのあたりが日本と違うように思います。

韓国では、映画館が本当にあちこちにあります。

小さな地方都市でも、ひとつやふたつ、必ずあります。

全国の映画館数が2020年で474館

コロナ禍前は500以上あったのですが、減少しました。

スクリーンの数が3015

日本は映画館数の公式なデータはなく、

日本のスクリーン数は2022年で3634です。

日本のほうがスクリーンの数は多いですね。ちょっと意外でした。

人口比では、韓国が日本の1.7倍です。
でも、映画を見る回数が、韓国人は日本人の3.5倍ですから、単純計算で、スクリーン当たりの観覧者数は、日本は韓国の半分です。
だから、いつも空いているのかもしれません。

韓国の映画館は、みっつの会社が独占しています。

一番多いのは、CGVです。

CGVはサムソン系列です。やはりサムソン、強いです。

次は、ロッテシネマです。

韓国では、ロッテは財閥です。いろいろな分野に進出しています。

そして、MEGABOXです。

市場占有率は、CGVが45%、ロッテシネマが35%、MEGABOXが20%です。

韓国は、映画の値段が上がりました。

以前は、日本に比べてずっと安かったのですが、今は、少し安いくらいだと思います。
2022年に上がりました。コロナで映画館に来る人が減ったためです。

2D映画だと、12000ウォン~15000ウォンくらい

3D映画だとプラス2000ウォンくらい、青少年だとマイナス2000ウォンです。

為替レートは、平均すると、だいたい100円=1000ウォンです。

早朝割引と言って、午前中の一番早い映画が割引になります。

早朝割引だと10000ウォンくらいです。
韓国では、お金はないけど映画が好きな人は、朝一で見に行きます。

韓国の映画館には、カップル席があるところもあります。

デートと言えば、やはり映画です。

このくらいのカップル席なら、プラス3000ウォンくらいですが、もっと豪華なカップル席もあります。

豪華なロイヤル席とかリクライナー席とかも増えています。

映画を寝っ転がりながら見たい人向けだそうです。

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