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韓国の暮らし(07)【病院・病気・薬】

韓国の民間療法について、韓国人の視点で紹介します。


目次

韓国人は、消化がうまくできなくて、ちょっと苦しい時、チェヘッタと言います。

でも、韓国人がチェヘッタ(체했다)というほど、日本人は、あまり消化不良とは言わないようで、微妙に意味が違うのか、よくわかりませんが、とにかく、韓国人は、よくチェヘッタと言います。

そんな、胸焼けや消化不良の時、韓国では、親指と人差し指の間の、指の付け根の部分を強く押しながらもみます。

ここがつぼです。左手の親指で、右手のつぼをもんでいます。

左右両方のつぼを、どちらももんでみて、どちらかでも痛かったら消化不良を起こしています。

痛いほうを、よ~くもんでください。消化不良は少しずつ治ります。

これは、ただの民間療法で、病院の治療ではありませんが、これが効きます。

本当にこれで治ります。韓国では常識です。ちょっと消化不良だなあという時、ぜひ試してみてください。この方法で、本当に不思議とよくなります。

もし、この方法でも、まだ胃のもたれが治らないようでしたら、次の方法を試してください。

胃もたれには、親指のつめの元の部分を針で刺して、悪い血を抜く方法があります。

まず、肩から順に、腕を強くさするように、悪い血を下へ下ろします。

自分ではできないので、誰かにやってもらいます。

そのあと、親指の爪の付け根を針で刺して悪い血を抜きます。

針をさした時に黒い血が出たら、かなりもたれている証拠です。

針は普通の針で大丈夫です。

昔の人は、針を刺す前に鼻の前に持っていき、鼻息をフンッとやって刺しました。鼻息消毒です。こんなことで消毒できるわけがないのですが、私の祖母も、この方法でしたし、私の母も、この方法です。でも、普通はライターなどで消毒してから刺します。

ふぐの毒で癌を治すという民間療法があります。

「ふぐ」は毒を持っています。

その毒を食べさせたり医療用に施したりすることは、今では法律で禁じられていますが、

韓国の古くからの民間療法では、ふぐは癌を治したり、できものをなくしたりする治療薬として使われました。

韓国には「毒で毒を治療する」という言葉もあります。今では不法ですが、それでも癌患者の中には、ふぐの毒に最後の望みをかけて、治療用に使う人がいます。でも、結局ふぐの毒で死んでしまう人も少なくないらしいです。

これは、チェジュ島のおばあさんから聞いた話です。

おばあさんがまだ中学生だった時、背中が理由もわからず痛くなり、背中をまっすぐにすることができなくなりました。病院に行っても鍼治療をしても治りませんでした。その時、背中の曲がったまま生きるか、それとも死を覚悟してふぐの毒を飲むか、母親にそう言われて、ふぐの毒を飲んだそうです。毒を飲み、体が麻痺すると、松林に運ばれ、母親が松の新芽を噛んで柔らかくしたものを、口の中にいっぱい入れたそうです。松の新芽に、ふぐの毒を取り除く効果があるからです。そうして、ふぐの毒が体から抜けた時、背中の痛みはなくなったそうです。その当時でも、子供にふぐの毒を飲ませたということで、母親はずいぶん周囲からいろいろ言われたようだと言っていました。

ふぐの毒を飲むというのは、一般的な話ではありませんが、今もお年寄りなどに、信じる人は多いようです。

ふぐの毒を使った錠剤を売っていた人が捕まった、というニュースも、何度かテレビで見たことがあります。

ふぐ竹塩丸

ふぐの卵と竹塩で作った薬で、相当な売り上げがあったらしいです。

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