韓国人の誕生日の過ごし方と、誕生日に「わかめスープ」を飲む理由
韓国で誕生日と言えばわかめスープ(미역국・ミヨックク)です。
目次
- ○ 1 韓国で誕生日と言えばわかめスープ(미역국・ミヨックク)です。
- ・赤ちゃんを産んだあと、お母さんが最初に食べるのが「わかめスープ」です。
- ・誕生日に「わかめスープ」を食べるのは、『産んでくれた母の恩を忘れないように』という意味があります。
- ・「誕生日にわかめスープを食べる」、その意味を知らない韓国人も多いです。
- ○ 2 韓国では、誕生日は、大人にとっても子供にとっても、とても大事な日です。
- ・たとえ遠く離れていても、家族の誕生日には必ず電話をします。
- ○ 3 韓国では、子供たちだけでなく、大学生や20代の会社員、そして30代でも誕生日パーティーをします。
- ・たいていレストランや飲み屋でします。
- ・誕生日を祝う歌は「ハッピバースデートゥーユー」です。
- ・誕生日のパーティーには、お店もサービスをしてくれます。
- ・お店のお会計は、誕生日の主役が全部持つことになっています。
1 韓国で誕生日と言えばわかめスープ(미역국・ミヨックク)です。
誕生日の朝は、必ずわかめスープを食べます。
誕生日の日に会った人に「今日誕生日です」と言うと、「わかめスープ食べた?」と必ず聞かれます。そのくらい、誕生日と言えば、わかめスープです。
わかめスープは固形物が入っているため、韓国語では「食べる」と言います。
赤ちゃんを産んだあと、お母さんが最初に食べるのが「わかめスープ」です。
わかめには、血液をきれいにしてくれて、乳を出やすくする作用があると言われ、昔から、赤ちゃんを産んだら、まず「わかめスープ」です。
赤ちゃんを産んだら、「もう二度とわかめスープを食べたくない」と言うくらい、わかめスープをたくさん食べますし、食べたくなくても食べるように勧められます。
これは韓国の常識です。
誕生日に「わかめスープ」を食べるのは、『産んでくれた母の恩を忘れないように』という意味があります。
母親は、子供の健康を想って「わかめスープ」を作ります。
韓国では「わかめスープ」は、ちょっと意味のある食べ物です。
「誕生日にわかめスープを食べる」、その意味を知らない韓国人も多いです。
あまり深く考えずに、なんとなく「誕生日=わかめスープ」という認識です。
2 韓国では、誕生日は、大人にとっても子供にとっても、とても大事な日です。
子供には誕生日のプレゼントがあります。日本と同じです。
たとえ遠く離れていても、家族の誕生日には必ず電話をします。
韓国では必須です。義務と言ってもいいくらい、男性も女性も、父親、母親の誕生日には必ず連絡します。
3 韓国では、子供たちだけでなく、大学生や20代の会社員、そして30代でも誕生日パーティーをします。
パーティーというほどではなくても、みんなで集まったときに、ちょうど誕生日の人がいたら、ケーキを買って来て祝います。
たいていレストランや飲み屋でします。
その日誕生日の人にプレゼントを渡したり、カードを渡したり、そして、ケーキを買って来て、みんなで食べます。韓国ではケーキくらいなら、店に持ち込んでも何も言われません。
誕生日を祝う歌は「ハッピバースデートゥーユー」です。
日本で歌う「ハッピバースデートゥーユー」の曲を韓国語歌詞で歌います。
생일축하합니다. 생일축하합니다. 사랑하는〔名前〕. 생일축하합니다.
訳すと「お誕生日おめでとう。お誕生日おめでとう。愛する○○。お誕生日おめでとう」
誕生日のパーティーには、お店もサービスをしてくれます。
誕生日パーティーであることを店に伝えると、TGIフライデースなどでは、店の人(ウェイトレス、ウェイター)4、5人が、タンバリンなどを持って来て歌を歌ってくれます。
また、飲み屋などでは、誕生日の人がいることを伝えると、店の電気が落とされ、『コングラチュレーション』の曲が大音量で流れます。
このサービスはだいたいどの店でもあります。店の電気が暗くなり『コングラチュレーション』の曲が流れたら、「あっ、どこかのグループが誕生日パーティーやってるな~」と、いっしょに曲に合わせて手をたたいてあげる人も多いです。
お店のお会計は、誕生日の主役が全部持つことになっています。
みんなに祝ってもらったお礼です。